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​スピノザ縁起 ・ 橘 月心
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　　　統辞法
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庭には庭の統辞法があり、書斎には書斎の統辞法がある。料理には料理の、そして本の中には本の中ごとに統辞法がある。今回はスピノザの統辞法についてその著書「エチカ」に則って進めてみたが、それについて幾分かの好奇心と幾分かの基礎知識がなければ、事は適わなかったであろう。ところで「神」を定義するにあたって、このような概念を駆使するほかに無いのも我らが特権でありつつも、その限界を露呈しているかにも思える。そしてまた、如何なる考察もその根拠に文法をもってしなければならず、この文の生成に預かる時間に目を止めるなら、そこには「生成文法」という縁起の法則も見えて来よう。
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​　　　　　　　　　　　橘　月心
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