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​歩行

はじめて歩き出した

子どものようにぎこちなく

歩いていたいと思う

自分に きっと半歩ほど

おくれて歩きながら

くるぶしのきしむ音に耳を傾ける

ときに ちいさい自転車で追い抜いて行く

男の子の手放し運転を

そっと真似てみる

歩いていることに気付かれないように

まだ慣れない歩行のリズムに

この身をひそめる

                 imuruta

         

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