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​歩行

はじめて歩き出した

子どものようにぎこちなく

歩いていたいと思う

自分に きっと半歩ほど

おくれて歩きながら

くるぶしのきしむ音に耳を傾ける

ときに ちいさい自転車で追い抜いて行く

男の子の手放し運転を

そっと真似てみる

歩いていることに気付かれないように

まだ慣れない歩行のリズムに

この身をひそめる

                 imuruta

         

ぼくの名前は不思議人<imuruta>ある日のこと道端で一頭の象と知り合いになりました。象はいつも陰になり日向になり、このあともぼくといっしょにどこまでも旅をつづけてくれるでしょう。ところでここに始まる不思議な世界は ぼくをどこに連れてゆくのでしょうか。これはとりあえず、ぼくの出発点 第一詩集です。

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