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きょうは夢で見たような

海辺に降りてゆく道を きみが

少年と肩をならべて歩いてゆく

太陽と暦のことについて話しているのか

きみを見上げながら

眩しそうにしている少年の

日焼けした肌が感じられる

月の満ち欠けのことを話しているのか それとも

日の照り 砂の焼けて足うら熱く

背景にそびえる杉の巨樹も

いっしゅん 揺らいだように見えた

それは巨樹のみた 短い夢だったかもしれない

少年を抱きながら 島は

日暮れまで海にかこまれている

               imuruta

ぼくの名前は不思議人<imuruta>ある日のこと道端で一頭の象と知り合いになりました。象はいつも陰になり日向になり、このあともぼくといっしょにどこまでも旅をつづけてくれるでしょう。ところでここに始まる不思議な世界は ぼくをどこに連れてゆくのでしょうか。これはとりあえず、ぼくの出発点 第一詩集です。

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