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​星空

だれが この星空に線を引いたのか

今夜も天頂には白鳥座がかかり

空に十字を切っている

てのひらを開いて見上げてみれば

ほら くすり指のあたりから

ぼんやりと銀河も流れ出してくる

星空とてのひらと そして肺に満ちてくる冷気

高原の夜空はどこまでも澄んで

指をつたってこぼれ落ちる水は

背すじをくだって やがて腰を包む

おお「星空のちから」とそう呟くとき

満面みどりの夜空から

惜しげもなく星くずを散らしながら

きみが静かに舞い降りてくる

             imuruta

ぼくの名前は不思議人<imuruta>ある日のこと道端で一頭の象と知り合いになりました。象はいつも陰になり日向になり、このあともぼくといっしょにどこまでも旅をつづけてくれるでしょう。ところでここに始まる不思議な世界は ぼくをどこに連れてゆくのでしょうか。これはとりあえず、ぼくの出発点 第一詩集です。

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