top of page
スバル
スバル シエナ ユングフラウ
冬の夜は 冷えれば冷えるほどにスバルは冴え
星座はめぐり どこからかアリアも聴こえてくる
シュッは来ませり シュッは来ませり
シエナ シエナ 彼の地で流されし血は
ジングル ジングル 人の救済のため
鐘を敲き 雪を撒いて ほめ歌をうたおう
ユングフラウの頂には すぐそばまで星が来ている
君は菫のチュチュで ぼくはピッコロを吹く少年で
迷わないように 枝々に鈴を吊るし
ハンカチに星を包んでは 行く先へゆくさきへとその包みを投げる
ああ音楽とともに ぼくら何処までも昇ってゆこう
君の膝小僧さむかないか ぼくの指かじかんで
暖めあおうか あたためようか
でも ふたりとも頬はマネの絵のようにあかい
冬の夜 スバルはますます冴え シュッは来ませりシュッは来ませり
imuruta
bottom of page