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モーニングシャワー
未明にひとり頭を垂れ
隅々にまでシャボンを塗り
手を合わせて 滝に打たるる人を真似れば
水は髪を伝い落ちると
いっしんに下腹の茂みに下ってゆく
ざざんがざざんが ざんざんざん
ぜうぜうぜうぜう ぜうすかな
ざらざりざるざれ ざろろろろ
ざんざんざん じゃぶじゃぶじゃ
山茶花に雨 否定の雨
未明にひとり頭を垂れ
目をかたく閉じ 手を合わせ
ごうごうと流れ落ちる滝下に立てば
水はたちまち頭蓋を割り
胸壁のなかを狂ったように走り落ちてゆく
あらわばあらわば 無欲を洗わば
ざざんがざざんが 残夢の祈り
ざらざりざるざれ 無事を祝うて
ついにいたらん 無詩の境地に
山茶花に雨 無上の雨
imuruta
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