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​ドゥヴノンヌ

タヒチ セルリアンブルー 群青の海

ゴーギャンも住んだこの島は あちこちに椰子の木陰もあって

ノアノア この国でなら一年中はだかで暮らせるか

いちねんじゅう 夢見ていられるか

むろん白い肌は望むべくもないが

そのかわり 夢に焼けた小麦色の肌がその健康を証す

 

ファタタ・テ・ミティ 

イア・オラナ・マリア

アレオイ・オロ

ゴーギャンは冬のアルルを 

ゴッホと暮らした冬を思い出しただろうか

ゴーギャンも自画像を幾枚も描いているが

画家はどんなとき その自画像を描くのだろう

あの冬 ゴッホはどんな思いで耳に巻いた包帯の絵を描いていた

マハナ・ノ・アトウア 神の日

ナヴェ・ナヴェ・モエ 聖なる泉 甘い夢

ゴーギャンが キャンバスに原色を載せて夢と戦っていた姿を

ゴッホは 遥かな空の高みから 

やがてネヴァモアから 

ドゥ ヴノン ヌ? ク ソム ヌ? ウ アロン ヌ?へと進む探究の旅を

どんな思いで見守っていた

                 imuruta

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これはぼくの第五詩集<イザーイ>です

 

​詩とは何か 詩とは、敢えて言えば思考の不可能性に対する 果敢な挑戦である 詩は、その第一行目からとある文脈を提示する そして、二行目以降はその展開でありながら、つねにすでに間断なく

思考に挑戦しつづける 状況把握が必要なのか あえて書かなかったことを推理する力が必要なのか、それとも、ただ直観を信じてひたすら読み進む力が必要なのかは、あなた次第だ 何にしても、ここにひとつの求心力を提示したかった 詩は、つねに日常言語を模倣するが、かならずや もって非なる世界を提示する

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