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風の丘

速く走って はやく走って

誰よりも速く走って 風の丘を探せば

丘は どこもかしこも風また風

速く走って はやく走って

誰よりも速く走って 風を追い越せば

あの山 この谷 自由自在

笑いながら風の子が

つぎつぎと うしろを追いかけて来るが

ちょうど 栗の梢につまづいて宙返り

速く走って はやく走って 

誰よりも速く走って つぎに光の丘を探せば

丘はどこもかしこも すでに光のうず

もっと速く もっと速く

つぎに光を追い越せば

光の子が 真うしろをいっしんに追いかけてくる

振り返れば まるでほうき星のように

ぼくのうしろに虹色の帯がつながって

ああ 希いごとをするなら いまだよ

                            imuruta

ぼく名は不思議人<imuruta> ここに紹介
しているのは ぼくの第三詩集<愛の新世界>
ペアを組んで ひとつの夢の世界を構成する

<月下の道>です これらの詩は遠い処から来た
それはまるで この地球に降りたつと同時に
記憶喪失に陥ったかのような 遠い夢の破片から
「私を忘れないでいて欲しい」という 何かか細い
星からのメッセージのように ぼくの耳には
聞こえました ぼくは耳の奥で呟き続ける
これらの声をここにしるしました 皆さんの耳には
​どんな風に聞こえるか分かりませんが・・

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