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​白日夢

参寧坂 きらら坂 蝉しぐれ

きみの洗い髪ゆれ 下駄の音

それでも暑いので 目の隅に

「氷」と書かれた暖簾が引っ掛かっている

さるすべり 枝高く燃え

死線越えたか 夏に焦げたか

道ばたに あぶら蝉がいっぴき

儚くしろい腹をみせてころがる

死も一つなら 生もひとつ

「一如」という文字が目前をかすめる

いっしゅん 通りのすべての音が

途絶えたようにも思えた

一念待って ひと夜開く

月下美人の 冷たさ 白さ

                imuruta

ぼく名は不思議人<imuruta> ここに紹介
しているのは ぼくの第三詩集<愛の新世界>
ペアを組んで ひとつの夢の世界を構成する

<月下の道>です これらの詩は遠い処から来た
それはまるで この地球に降りたつと同時に
記憶喪失に陥ったかのような 遠い夢の破片から
「私を忘れないでいて欲しい」という 何かか細い
星からのメッセージのように ぼくの耳には
聞こえました ぼくは耳の奥で呟き続ける
これらの声をここにしるしました 皆さんの耳には
​どんな風に聞こえるか分かりませんが・・

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