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夏の猫

白鳥 大熊 カシオペア 星と星との語る夜は

ファレノプシスも青く燃え

ここは 地球を遠く離れた星雲バー

でもこのバーには天井がないので 星が降ってはグラスに落ちる

今夜はなぜか目を離せなくて ひとつ飛ぶと

あとを引いて ふたつもみっつも尾をつけたまま飛んでくる

ひとつ飛ぶごとに かすかに漏れるため息は

ひとつ飛ぶごとに 右にひだりに揺れる尾は

こんな夜は 酔いもキラキラ流れ星

ひとりカウンターの隅に座って 今しもやって来る恋を占ってみる

あまい言葉になんか騙されないが

あの蛍雪のようなつぶやきになら騙されてみてもいい

もう一杯 星空のカクテルを注文し

方解石の床に灰を落とせば

何故か決まって 尻尾も揺れる

抱かれたい 抱かれたくない 夏の猫

                                   imuruta                   

ぼく名は不思議人<imuruta> ここに紹介
しているのは ぼくの第三詩集<愛の新世界>
ペアを組んで ひとつの夢の世界を構成する

<月下の道>です これらの詩は遠い処から来た
それはまるで この地球に降りたつと同時に
記憶喪失に陥ったかのような 遠い夢の破片から
「私を忘れないでいて欲しい」という 何かか細い
星からのメッセージのように ぼくの耳には
聞こえました ぼくは耳の奥で呟き続ける
これらの声をここにしるしました 皆さんの耳には
​どんな風に聞こえるか分かりませんが・・

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