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竹 竹が身を揺する
竹が身をゆすって ゆうべの夢を払う
竹の里 境谷 西向うのはずれには
狐橋が一つ架かって 欄干は綿帽子かむる
イナンクル ユンビーノ ピリカ
狐の子は代々狐 頬白く塗ろうが
竹割った性格だろうが 血が違う
どの道 血の道 雪深いけもの道
絹を裂く声 その素性隠せぬ目
おお竹が 竹が身を揺する
わたしの恋しい人が 夢のまた夢だろうが
雪の峠のむこうに棲むひとだろうが
如何な苦しみの橋も渡って耐えて見せよう
ホサナ ホサナ 取りついたら離しはしない
imuruta
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